成田国際空港の
航空燃料輸送システムについて
給油までの流れ
タンカーで運ばれた航空燃料が、航空機の翼に届くまで。そこには、全長約47kmのパイプラインを軸とした、国内最大級の壮大な燃料輸送システムが存在します。ここでは、航空機の安全運航を支えるこのシステムの心臓部である、各施設の役割と仕組みをご紹介します。
千葉港頭石油ターミナル
すべての起点となる、海の玄関口。海外や国内の製油所からタンカーで運ばれてきた航空燃料を受け入れ、品質と数量を厳密に管理した後、パイプラインへと送り出す重要な役割を担っています。
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01専用桟橋
タンカーが着桟し、ローディングアームと呼ばれる可動配管設備を用いて航空燃料を荷揚げします。

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02貯蔵タンク群
受け入れた航空燃料を一時的に貯蔵し空港へ送り出す準備をします。合計で約104,000kLの貯蔵能力を持ちます。

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03制御室
タンカーからの荷揚げ作業やパイプラインへの送油状況を24時間体制で監視する施設の頭脳。輸送の安全と安定を支えます。

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04送油ポンプヤード
貯蔵された航空燃料を、ここから始まる長い旅路へと送り出すための心臓となる重要なポンプです。

パイプライン
千葉港頭と成田国際空港を結ぶ、全長約47kmの大動脈。「石油パイプライン事業法」に基づき万全の保安体制が敷かれた2条の導管が、大量の航空燃料を日々空港へ届けます。
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05導管
直径14インチ(約35cm)の鋼管が、千葉市から成田市まで6つの市と町を通過しています。

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06緊急遮断弁
地震や異常を検知した際に自動で弁を閉じ、万一施設に異常が発生した際、被害を最小限に食い止める重要な保安設備です。

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07管理棟と保安設備室
パイプラインの各所に設置され、制御室への各種情報の伝送や保安設備の制御を行います。

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08各種保安設備
漏洩検知装置や感震装置など、法令に基づき多重の安全対策が施されています。

四街道石油ターミナル
パイプラインの中間地点に位置します。千葉港頭から送られてきた航空燃料を再度加圧し、空港までの長い道のりを送り届けます。
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09圧送機室
中間地点に到達した航空燃料は、「送油ポンプ」で再度加圧され、第1給油センターまで送られます。

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10制御室
ポンプの稼働状況やパイプラインの状態を24時間体制で監視します。

第1給油センター
空港のメインタンクヤード。パイプラインから受け入れた航空燃料を貯蔵し、ここからエプロンにある各スポットへ供給する、空港内供給網の起点です。
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11受入機器群
パイプラインから到着した航空燃料を受け入れるための設備です。

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12貯蔵タンク群
合計約144,000kLという膨大な貯蔵能力を持ち、空港の安定運用を支えます。

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13払出ポンプ群
貯蔵された航空燃料を、エプロンの地下に張り巡らされた配管を通り、航空機直下まで送り出すためのポンプ群です。また、第2給油センターへの燃料移送としても利用されます。

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14制御室
第1・第2給油センター、ハイドラント施設の航空燃料は、すべて「制御室」で管理されています。

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15品質管理
航空燃料がエプロンへ払い出される直前まで、専門のスタッフが厳密な品質検査を行っています。

第2給油センター
B滑走路側に位置し、第1給油センターと連携して空港内の燃料供給を担う施設。増大する航空需要に対応し、より柔軟な燃料供給体制を構築しています。
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16貯蔵タンク群
約48,000kLの貯蔵能力を持ち、第1給油センターをバックアップします。

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17払出ポンプ群
第2ハイドラントへ、ここから燃料を安定的に供給します。

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18SAF受入設備
タンクローリーによるSAFの陸上搬入施設です。

成田国際空港(エプロンエリア)
燃料の最終地点。給油センターから送られてきた燃料は、ハイドラントシステムによりエプロンの地下に張り巡らされた配管を通じて、駐機する航空機の翼へと届けられます。
提供:成田国際空港株式会社
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19ハイドラントバルブ
各駐機スポットの地面に設置された給油口。ここに給油会社のサービサーを接続します。

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20サービサーによる給油
ハイドラントバルブからサービサーを介して航空機に接続し、最終品質確認を経て燃料を供給します。
